PsychoPyは、神経科学・心理学・心理物理実験などで広く用いられるオープンソースのアプリケーションで、Pythonを使ったパワフルなフリーソフトウェアです。
PsychoPyにはGUIを使って実験を作成するBuilderとPythonのコードを直接書くCoderという2つのインターフェイスがあります。
PsycoPy.appが起動しない!
MacBook pro (14インチ, 2023, Apple M2 Pro, macOS Sonoma)へスタンドアロンのPsychopy(2023.2.3)をインストールしましたが、何回か使ううちに起動しなくなりました…
症状としては、下記の投稿と同じでした。
https://github.com/psychopy/psychopy/issues/5325
結論としては、下記公式HPのトラブルシューティングにしたがって、隠しフォルダである「.psychopy3」配下の「appData.cfg」を削除したら起動しました。
https://psychopy.org/troubleshooting.html#cleaning-preferences-and-app-data
ただ、未だに文字エンコーディングのエラーがあるみたいで、アプリを終了→再度立ち上げ、でまたLaunch errorに…
UnicodeDecodeError: ‘utf-8’ codec can’t decode byte 0x96 in position 0: invalid start byte再度appData.cfgを削除したらちゃんと起動するのですが、毎回これでは困りますね…
プログラミング初心者やe-Primeなどに慣れ親しんだ方は、Builderがいいかもしれません。
Builderの基礎については、小川洋和先生のPsychoPy講座、
PsychoPyを使った初学者向けの心理実験環境の構築、
十河宏行先生のBuilderの解説など豊富な情報が利用できます。
Builderでの実験プログラムサンプルは、井関龍太先生のページなどが参考になるかと。
プログラミングがある程度できてMatlabのPTBなどを使ってこられた方は、Coderがいいかもしれません。
十河宏行先生の「心理学実験プログラミング: Python/PsychoPyによる実験作成・データ処理」というテキストが出版されていますし、先生のPythonによる心理実験のページも助けになるかと思います。
ここでは、主にCoderの心理実験に有用そうなコードを考えて、まとめてみたいと思います。
2020.03.29 追記:現在、Psychopy3が利用できます!(こちらからダウンロードできます。)
Pythonの開発にはJupyter Notebook(かつてのIPython Notebook)が便利ですが、PsychoPyにも使えるみたいです。
PsychoPy + Jupyter Notebookで快適な心理学実験・分析環境を構築する
Pythonではコマンドラインからもコードを実行することができます。
PsychoPyのIDEでは、コンパイルが必要で遅いなどの難がありますが、これで対話的に実験が作成できるとのこと。